1997年
早稲田大学政治経済学部卒業後、三菱商事株式会社入社
 
 
 
 
1998年
台湾で研修
 
 
 
 
2002年
サンダーバード国際経営大学院
 
 
 
 
2004年
MBA(経営学修士号)を取得後、フリービット株式会社入社
 
 
 
 
2005年
株式会社サンベルトパートナーズ取締役に就任
 
 
 
 
2007年
インテグループ株式会社設立 代表取締役に就任
 
 
 
 
 
 
学生の時に、サンボという柔道に似た格闘技をやっていて、世界選手権にも出場し(3回出場のうちの2回は5位)、海外にも遠征したりして外国人ともいろいろと交流しました。それが非常に楽しかったので、大学卒業したら、海外に出て働けるような仕事に就きたいと思い、三菱商事に就職を決めました。
「台湾へ2年間研修に行く気はあるか」、三菱商事に入社して2年目になったばかりの頃、台湾向けの自動車関連プロジェクトを担当していた私は上司からこんなオファーを受けました。

学生時代から中国語を勉強していて中国語はマスターしたいと思っていたし、元々商社に入ったのは海外で働きたいという思いがあったからなので、これはチャンスだ!と思ったのです。こうして入社2年目から2年間の台湾行きが決まりました。当時130人ほどいた同期の中でも一番に海外に出されました。そして台湾での経験は金融に興味を持つきっかけにもなったのです。

 
 
 
金融への新たな挑戦。それには経験がないと転職も難しい、社内で投資部門への異動希望も出してみるが大組織の中でいつ希望が叶うか分からない。私は中国語はある程度マスターしたが英語があまり得意でなかったというのもあり、『英語も身に付けながら、金融やマーケティングなど経営全般について学んでみたい』、そんな思いから三菱商事を退職し、2002年より米国アリゾナ州のビジネススクール:サンダーバード国際経営大学院へ留学しました。

アメリカのビジネススクールへはトップ校を含めて10校くらい受けましたが、その中でサンダーバードから、卒業するまで全額学費免除になるスカラーシップのオファーを受けることになったのです。会社がスポンサーとなってビジネススクールに留学する人はよくいますが、個人の留学生として学校から全額学費免除のオファーをもらうというのは、私の知っている限り他には聞いた事がありませんでした。普通にビジネススクールに留学すれば学費だけで数百万円の費用がかかるので、これは、かなりおいしい話と思いました。その上、この学校はインターナショナルビジネスに力を入れていて、外国からの留学生が過半数という面白いビジネススクールでした。

ビジネススクールでは毎日が予習、ホームワーク、チーム・プロジェクトの日々で、起きている時間はほとんど勉強に費やしていたといった感じでした。最終的には12ヶ月という最短期間で同校を卒業し、MBA(経営学修士号)を取得する事が出来たのです。ビジネススクールで学んだおかげで「経営者の視点でビジネスを見ること」ができるようになり、また「自分自身を商品と見なしマーケティングすること」ができるようになったと思います。

 
 
 
留学中、半年間シリコンバレーで現地のコンサルティング会社でインターンし、アメリカ人やインド人起業家達と働く経験をしました。主に、現地の某ソフトウェア企業の日本進出のマーケティング・営業をハンズオンでコンサルし、そこのインド人社長より「うちの会社に入って日本拠点の立ち上げをしてくれないか」と言われ、2万株のストックオプションのオファーを受けるまで信頼してもらいました。ただ、その時は最終的に条件が折り合わず、インターンを終えビジネススクールに戻ることにしました。
シリコンバレーというと起業の中心地、そこではたくさんのコミュニティが存在し、仕事の合間に現地の様々な集まりにも積極的に参加しました。そこで開かれる起業家の集まるコミュティに足を運ぶうちに気付いた事は、彼らも大企業の一技術者だった場合も多く、元々は経営を熟知していたわけではないということです。そんな起業家達から話を聞くうちに『もしかしたら自分でも何かできるんじゃないか』彼らとの出会いが後に自分の可能性を試す“起業家”としてのきっかけにもなったのです。
ビジネススクールも卒業間近の頃、卒業後の就職先を決めなければなりません。シリコンバレーでのインターンの経験から、その時は日本のテクノロジー・ベンチャーで海外進出の仕事をしてみたいと思うようになり、渋谷にあるITベンチャー企業で海外事業の立ち上げというポジションの仕事を得て、北米や中国への進出準備の仕事をしました。その会社で一年くらい働いた頃、ビジネススクールで知り合った会計士の方が立ち上げていたM&Aのブティックの会社に誘われました。元々、金融分野への転職を志向して留学したということもあり、また日本でも中小規模のM&Aが盛んになってきているのを感じていたので、その会社に取締役として入社し、M&Aビジネスに携わることになりました。

そこで、M&Aのディールをいくつかまとめることができ、この仕事はエキサイティングで且つ自分にすごく向いていると思いました。その会社でそのまま続けていってもよかったのですが、やはり起業家として理想の会社をつくっていきたいという想いが強くなり、会計士、弁護士らのパートナーとインテグループを設立しました。この会社には仕事人生を賭けています。優秀且つ誠実な人材が集まる会社にして、この会社を大きく成長させていきたいと思っています。

 
 
 
自分に合った仕事を見つけるには、自ら積極的に行動するということに尽きると思います。興味がある分野の仕事をしている人から直接話を聞くと、本当に自分がやりたい仕事なのか分かってくるし、また周りの人に自分がやりたいことを話しておくと、思いがけず良いポジションを紹介されることもあります。
とにかく自分の興味のある業種や職種を絞り込んで、どんどん能動的に行動を起こしていくべきだと思います。たとえ求人募集がされていない企業でも電話やメールで連絡をとれば、面接させてくれたりします。タイミングや縁もありますが、自分から貪欲にチャンスを探してアピールしていくことで可能性は広がっていくと思いますので、理想の仕事を求めて頑張ってください!