1989年
南イリノイ州立大学カーボンデール校入学 マネジメント学部
 
1992年
ゲーテインスティチュート・ローテンブルク校 ドイツ語学校
 
1993年
ニューヨーク州立大学ビンガムトン校へ転学 マネジメント学部ファイナンス学科卒
 
1995年
エームサービス株式会社入社
 
現在、営業開発推進本部営業開発総括部にて、新事業開発室室長として活躍
 
 
 
ともかく旺盛な好奇心から、世界のさまざまな国や文化を見てみたいという想いがあり、高校時代から自然と留学を考えていました。特別、米国にこだわる理由もなかったのですが、やはり中学、高校と学んでいた英語が身近だったので、留学先として米国を選択。ちょうど南イリノイ州立大学の新潟分校が設立されたばかりで、最初から本校に渡米をして飛び込むよりは、ワンクッションをおいたほうが良いと思い、新潟分校の2期生として入学しました。1年間の一般教養の授業で語学スキルと米国流の勉強方法を修得し、2年目から米国の本校へ進学。そこで1年半ほど学んだ後、よりチャレンジングな環境に挑戦したいと考え、ニューヨーク州立大学ビンガムトン校のマネジメント学部に転学しました。

留学時代は、ともかく一生懸命に勉強しました。毎日出される課題も多かったのもありますが、なによりGPA(グレード・ポイント・アベレージ)のスコアアップを目指して頑張っていました。GPAのスコアによって、奨学金が受給できたり、米国特有の様々なソサエティーにも所属でき、それが就職にも有利に働くので、周りの学生同志の競争意識も高かったように思います。学生側の意識だけでは無く、教える側の教授も日々真剣に努力していました。学生側から評価される制度がしっかりとあるので、授業の仕方も毎年工夫して進化させていかなければならず、毎年同じ教材だったり、前年度のノートが利用できるなんていうことは、ありえません。競争は厳しいけれども、ある意味とてもフェア。キャンパスのシステムからも、米国文化の象徴的な側面を感じていました。

 
 
 
ウィークデイは、食事と睡眠時間以外は勉強しているような生活だったのですが、それでも週末ともなれば、学生主催のパーティーなどが開催されて、頻繁に参加していました。そんなオフタイムでは、米国人をはじめ、世界各国からのインターナショナルステューデントを通して、さまざまな文化を身近に感じることができ、また、そのような環境におけるコミュニケーションのあり方や、多くの貴重な知識・経験を得ることができたと思います。しかし、言語の難しさは常に感じていました。例えば、それ自身が常に息づいているスラング。授業中に使用される英語には自信がついてきた頃でも、寮生が使う英語となると戸惑うことがよくありました。エスニックバックグラウンド特有の言い回しなどはさっぱりわからないことも多かったのです。こういうものは、友人も面白がって色々と教えてくれるので楽しかったですね。言語といったところに限らず、留学生活を通して、ずっと大学キャンパス内の学生寮で生活していたので、米国文化に深く親しむことができました。

また、勉強漬けの日々から解放されて、少し息抜きができるのが学期間の休み。キャンパス内の寮には滞在できないので、米国内やヨーロッパをあちこち旅行し、色々な人に出会いました。よく聞く話ですが、「他国を識ることにより自国を識る」という大変貴重な機会を得ることが出来ました。

 
 
 
留学3年目からは、徐々に合同企業説明会に参加するなど、就職を意識しはじめました。私が最もこだわっていたのは、米国での学びで身につけたマネジメントの知識・スキルを活かせる仕事に就きたい、という事。金融系企業、コンサルティング系企業など幅広く業界研究、企業研究を進める中、気になったのがエームサービスでした。新しいサービスを開拓している勢い・成長性も大きな特長でしたが、私が最も魅力として感じたのは、キャリアデザインに関して。企業説明会に参加したコンサルティング会社などでは、プロジェクトのマネジメントを担当できるようになるまで10年程度かかると聞かされていたのですが、エームサービスの場合はそれよりもずっと早く、能力や努力次第では、入社3、4年目から自分のマネジメント能力を試すチャンスがあることを感じました。会社説明会に参加して、その想いが確信に変わった後は、ほぼエームサービス一本に絞って就職活動を続け、無事内定を獲得。私はそれまで、飲食業界でのアルバイト経験は無かったのですが、入社直後から大きなスポーツイベントや宿泊研修施設で当社のサービスの現場を経験し、「サービスとは何か」について、しっかりと学ぶことができました。

 
 
 
マネジメントについて学んでいたとはいえ、いきなりビジネスの現場でその知識が活かせることはそれ程ありません。やはり様々なサービスの現場で地道に経験を積みながら、サービスの本質について理解していくことがとても大切です。それと同時に、やはりビジネスが生まれていく最前線についての関心も強く、できるだけ早くそこで活躍したいという気持ちがあるのも事実。私の場合、留学経験によって身につけた英語力があったので、先輩方の通訳として様々な場面に出席・同行させていただく機会があったことは、とても幸運なことでした。先輩方のビジネスに対する考え方を知り、最前線のリアルなビジネスの現場を経験でき、そこでも多くのことを学びました。英語力は単なるツールですが、たとえばそれを情報収集に用いれば、インターネットで世界中の情報源にアクセスできるようになったり、その語学力という武器を持っているかどうかでチャンスは確実に広がります。留学経験のある皆さんは留学先で専攻した学びの他に、身につけたはずの語学力も積極的に活用していただきたいですね。
語学だけではなく、入社して歳を経るごとに、当時米国で学んでいたマネジメントの知識をより活かす機会に恵まれるようになりました。現在、業界でも、そして社内でも新事業を生み出していく前線に立つうえで、米国で学んだことが大きな力と自信に繋がっていることを感じています。

 
 
 
現在、私が所属する新事業開発室は、お客さまのニーズに総合的に応える新しいサービスを創り出していく部門です。2007年にスターバックス コーヒー ジャパン㈱と提携し、同社の新たな出店・運営をサポートする部門としてスタートした組織が、2008年春にさらに発展。フードサービス事業を軸に事業領域を広げるべく、新たなサービスアイテムの開発にチャレンジしています。何事においても新しいモノを創り出していくのは大変なもの。特にビジネスの世界では結果や責任も求められるプレッシャーもありますが、それだけにやりがいも大きく、今はチャレンジングなビジネスを楽しんでいます。

 
 
 
留学理由というのは、さまざまあると思いますが、概して『自分の知らない世界を見たい』『異文化を知りたい』『より個性的な人と知り合いたい』というような気持ちがベースにあるのではないでしょうか。つまり、留学している方というのは、チャレンジ精神が強く、人と接するのが好きな方が多いのだと思います。チャレンジ精神とコミュニケーション能力、その二つの個性は多くのビジネスにおいて最も必要とされる能力。当社にも、まさにその二つの能力のある人材が活躍できるビジネスフィールドがあります。自分と異なる文化を持った多くの人と出会い、上手くコミュニケーションをとりながら学んできた経験は、ビジネスにおいて必ず活かせるはず。しっかりと情報収集を行って、皆さんそれぞれの就職活動を成功させてください。