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毎年恒例、米フォーチュン誌が年1回発表している、世界の売上高トップ500企業のランキング、「フォーチュン・グローバル500」が今年も発表された。同ランキングでは、売上高のほか、純利益や成長率など、さまざまなランキングを見ることができるのだが、当企画が今回注目したのは、世界の企業の純利益ランキング。2007年のサブプライムローン問題より端を発し、訪れた世界金融危機が、リーマンショックを引き金に、一気に全世界へと広がった昨年秋。今なお、世界中に深い爪痕を残すほどの世界金融危機の最中、不況をもろもともせずに多くの純利益を上げた企業とは、どの国のどんな企業なのか。今回は、2008年の純利益ランキング世界トップ30企業を見ていこう。


世界中を同時に不況が襲った2008年、世界で最も多くの純利益を計上したのは、昨年同様、世界最大の石油会社・エクソンモービル(米)社だ。2位には、ロイヤルダッチ・シェルとBP、三大スーパーメジャー2社を抜いて、ロシアの天然ガス企業、ガスプロムがランクインした。上位を見ると、6位までが石油・ガスのエネルギー関連企業となっており、ブラジル国営の石油会社、ペトロプラスは、昨年の20位から6位に大きくジャンプアップ。同社は、2007年末に確認埋蔵量80億バレルとも言われる、世界最大クラスの油田を発見しており、また、バイオエタノール燃料の生産にも積極的。三大スーパーメージャーに迫る勢いを見せている。
エネルギー関連企業以外では、7位に入ったマイクロソフト(米)が最上位。昨年3位の世界最大のコングロマリット(複合企業)GEは、昨年比-21.6%と大きく利益を下げ、8位に後退した。昨年のランキングでは、サブプライムローン問題後の金融危機に耐え、上位にランクインしていたHSCBホールディングス(英/昨年6位)や、JPモルガン・チェース(米/昨年10位)といった大手金融企業も、リーマンショック以降の深刻化した世界金融危機は耐えきれず、ともにランク外に降格している。今年のランキングでは、銀行を除く金融系企業の姿はなく、金融危機の深刻さがうかがえる。また、先進国の企業が後退する中、発展著しいBricsの企業は計10社がランクイン。特に中国は、昨年は中国石油天然気集団公司 1社のみのランク入りだったが、2009年度版ではトップ30内に5社が名を連ねており、アメリカの9社に次ぎ、2番目にランクイン企業が多かった。
エネルギー関連企業以外では、7位に入ったマイクロソフト(米)が最上位。昨年3位の世界最大のコングロマリット(複合企業)GEは、昨年比-21.6%と大きく利益を下げ、8位に後退した。昨年のランキングでは、サブプライムローン問題後の金融危機に耐え、上位にランクインしていたHSCBホールディングス(英/昨年6位)や、JPモルガン・チェース(米/昨年10位)といった大手金融企業も、リーマンショック以降の深刻化した世界金融危機は耐えきれず、ともにランク外に降格している。今年のランキングでは、銀行を除く金融系企業の姿はなく、金融危機の深刻さがうかがえる。また、先進国の企業が後退する中、発展著しいBricsの企業は計10社がランクイン。特に中国は、昨年は中国石油天然気集団公司 1社のみのランク入りだったが、2009年度版ではトップ30内に5社が名を連ねており、アメリカの9社に次ぎ、2番目にランクイン企業が多かった。


売上高ランキング世界500企業における日本企業の最上位は、世界10位に入ったトヨタ自動車(昨年5位)。2008年は米GMを抜き、自動車業界で世界第一位の売上高を記録した同社だったが、新社販売の落ち込みと円高が影響し、創業直後以来、71年ぶりの営業赤字に転落した。また、トヨタ自動車のすぐ後ろには、民営化後初の決算発表を行った日本郵政が、初登場で世界の11位にランクインしている。それ以降は、自動車メーカーや電気メーカー、日本を代表する企業がズラリと並ぶが、純利益に目を移すと、いずれもマイナスが目立つ。2008年がいかに日本企業にとって厳しい年だったかを、改めて知ることができるのではなかろうか。
さて、同誌のランキングでは、世界の売上高上位500に入った大企業が、どの国や都市に多く存在するのかを調べることもできる。国別では、前述の通り、1位がアメリカで2位が日本。そしてフランス、ドイツと続き、5位にはイギリスを抜いた中国がランクインした。そして都市別では、東京が、2位のパリを大きく引き離してダントツのトップとなっている。国別で1位だったアメリカでは、4位に入ったニューヨークが18社で最上位。日本はいかに大企業が東京に密集しているのかがわかるのではなかろうか。ちなみに、東京の名目国内総生産(GDP)は、一都で 8787億ドル(2005年)となっており、これは都市別で見るともちろん世界第一位。さら、一国と比較しても、これは世界第10位クラスの国のGDPに相当するのだという。東京への一極集中が良いか悪いかは別にして、東京は、世界数多くの都市の頂点に立つ、世界最大の経済都市なのである。
