100%求職者志向の人材会社
USリマック代表


葉 英禄
YINGLU YEH



92年関西学院大学商学部卒、(株)パソナ入社。
97年よりNCN米国大学機構にて2千名を越える日本人留学生の就職指導を行う。
04年「誰でもなりたい自分がある。」をコンセプトに、100%求職者志向の人材紹介・派遣会社USリマックを設立。

 
第1回

本題に入る前に、まずは「キャリアUP」の定義をクリアにし、それをもとに情報を整理し、ポイントを絞っていきたいと思います。「キャリアアップ」を現代用語の基礎知識で調べると、『経歴を高くすること。上向きの転職。高度な専門職や管理職への転身。地位の高い高給の職に自分を売り込んでいくこと <現代用語の基礎知識(自由国民社)>』と表されています。これに基づいて、ここでは『米国社会でのキャリアUP』を、「米国社会において、今よりも高度な専門職や管理職への転身をすることで、地位の高い高給な職に就く(なりたい自分になる)ことを目指す」と定義します。

■キャリアUPは逆算で考えるべき

 米国に限らず、キャリアUPを考える場合、まずは「なりたい自分(キャリアゴール)」をイメージし、そこから逆算して方法論を考えることが大切です。普通に考えれば極めて当たり前のことですが、特に自分自身のことになると、この考え方は日本では一般的ではありません。例えば、希望に合った家を建てるには、①まず建てたい家をイメージし、②具体的な設計図や工事プランを作成し、③建築に必要な材料を調達し、工事に必要な人員を調整し工事を開始します。では、このプロセスを逆にして、たまたま目の前にある材料とそこにいた人員で家を建ててみたらどうでしょう。行き当たりばったりで工事をスタートした場合には、どんな家が建つかわからないばかりか、材料が足りず家が完成しなかったり、客観的に見て立派な家にならないことがほとんどです。もちろん、偶然にも、客観的に見ても、機能的にも、デザイン的にも、立派な家が建つ場合もあるかもしれません。ただ、それはあくまでも偶然であり、ほとんどの場合において、設計図もプランもない建築が失敗することは容易に想像できます。

 キャリアにおいても全く同じことが言えます。まず「なりたい自分」をイメージし、そのための設計図(キャリアプラン)や方法論を作成し、その上でそれを実践するための知識やスキルを身につけるのが、キャリアUP(なりたい自分)への確実な近道です。もちろん、自分のキャリアUPを行き当たりばったりに運に任せ、結果ではなくそのプロセスを楽しむ方も一部にいますが、ほとんどの方は確実に「なりたい自分」になりたいと考えるのではないでしょうか。
 
 

 
 

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