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- 日本就職のホントのところ(6)
ベリタス・コンサルティング株式会社
代表取締役社長
坂尾 晃司
Koji Sakao
1989年東京大学法学部卒、(株)リクルート入社。組織人事コンサルティング室を経て独立、2000年ベリタス・コンサルティング(株)設立。組織・人事領域を中心とした経営コンサルティング活動を行っている。
代表取締役社長
坂尾 晃司
Koji Sakao
1989年東京大学法学部卒、(株)リクルート入社。組織人事コンサルティング室を経て独立、2000年ベリタス・コンサルティング(株)設立。組織・人事領域を中心とした経営コンサルティング活動を行っている。
日本では体験することの出来ない、海外での経験。留学。異国での生活。
この経験をどのように今後に活かしていけば良いのだろうか。
それは、日本社会の価値観に囚われずに「自分の軸」を持つことが大事なのだ。
この経験をどのように今後に活かしていけば良いのだろうか。
それは、日本社会の価値観に囚われずに「自分の軸」を持つことが大事なのだ。
さて連載してまいりました「日本就職のホントのところ」、今回で最終回となります。これまでの総括も含め、みなさん留学生がハッピーなビジネスライフを送るためにどのような考え方を持ち、どのように行動して行けば良いのか、まとめてみたいと思います。
私の友人や知り合いにも留学経験のある人が数多くいます。遊び半分の語学留学を経験した人からトップクラスのビジネススクールを卒業した人まで、本当に色々な人がいますが、社会に出て20年もたつと、それなりに成功して幸せになっている人とそうでもない人とが、かなり明確に分かれてきます。
では成功しているかどうかは、何によって分かれているでしょうか。実際の人々を見ている限り、「良い学校」を出た人や、「良い会社」に入社した人の方が成功しハッピーになっているかというと、必ずしもそうでもないのです。(もちろん、「幸せ」かどうかは本人が決めることですが、少なくともビジネス面で成功しているかどうかは、ある程度分かります)。
成功し、幸せになっている人というのは、「自分の軸」をしっかりと持っている人であるケースが多いように感じます。自分の軸を持つ、というのは単に排他的に自分の意見を主張するといったことではありません。物事の捉え方、考え方に、その人独自のしっかりとした軸があり、他人には思いもよらない発想が出来るということです。
例えば、一見つまらない仕事に見えても、自分なりの見方でやり甲斐(意義・意味)を見つけだして、意外と楽しそうにやっていたりします。当社にも何人かの留学経験者が社員やアルバイトとして在籍していますが、これまで最も印象深かった、ある学生の例を紹介しましょう。彼は大学時代にアメリカに一年間留学していた経験があり、英語力もなかなかのものがありました。
しかしたまたま当時、当社には英語力を必要とする仕事が少なく、彼には単調で雑用的な仕事を多く頼んでいました。例えば企業のウエブサイトを手当たり次第に見て、特定のカテゴリーの企業を毎日何百社もリストアップするといった仕事です。他の多くのアルバイトはその仕事を嫌がっていたのですが、彼は文句を言うこともなく楽しそうにやっていました。不思議に思って聞いてみると、「ボクは将来マーケティングの仕事につこうと思っているので、色々な企業のウエブサイトを見て回るのが仕事だなんて、本当にラッキーです」とのことでした。
彼は現在、某大手外資系のマーケティング担当として、大活躍しています。他にも例をあげれば切りがないのですが、要はどのような環境、仕事であろうと、結局はその人次第、考え方次第だということです。得られる情報には限りがありますから、「本当に良い会社」を「選んで」入社するというのは非常に難しいことです。それよりも、何かの縁で入社したからには腹を決めて、その仕事を楽しみ、将来のために無我夢中で必死に働く、そういう態度が道を開くのだと思います。
せっかく海外で多様な価値観に触れたわけですから、既存の日本社会の価値観に囚われず、ぜひ自分なりの価値観を持ち、自分を活かせる会社に入り、ハードワークを楽しんで下さい。みなさんの活躍を、心よりお祈りしております!
URL: http://www.veritas-consulting.co.jp/
●本社・人材開発研究所
〒145-0073 東京都大田区北嶺町32-4
TEL:03-5499-4521 FAX:03-5499-4170
●自由が丘オフィス
〒152-0035 東京都目黒区自由が丘1-19-30
TEL:03-5731-0124 FAX:03-3725-9313
●シドニー出張所
9 Valadon Place Bella Vista NSW 2153 Australia
私の友人や知り合いにも留学経験のある人が数多くいます。遊び半分の語学留学を経験した人からトップクラスのビジネススクールを卒業した人まで、本当に色々な人がいますが、社会に出て20年もたつと、それなりに成功して幸せになっている人とそうでもない人とが、かなり明確に分かれてきます。
では成功しているかどうかは、何によって分かれているでしょうか。実際の人々を見ている限り、「良い学校」を出た人や、「良い会社」に入社した人の方が成功しハッピーになっているかというと、必ずしもそうでもないのです。(もちろん、「幸せ」かどうかは本人が決めることですが、少なくともビジネス面で成功しているかどうかは、ある程度分かります)。
成功し、幸せになっている人というのは、「自分の軸」をしっかりと持っている人であるケースが多いように感じます。自分の軸を持つ、というのは単に排他的に自分の意見を主張するといったことではありません。物事の捉え方、考え方に、その人独自のしっかりとした軸があり、他人には思いもよらない発想が出来るということです。
例えば、一見つまらない仕事に見えても、自分なりの見方でやり甲斐(意義・意味)を見つけだして、意外と楽しそうにやっていたりします。当社にも何人かの留学経験者が社員やアルバイトとして在籍していますが、これまで最も印象深かった、ある学生の例を紹介しましょう。彼は大学時代にアメリカに一年間留学していた経験があり、英語力もなかなかのものがありました。
しかしたまたま当時、当社には英語力を必要とする仕事が少なく、彼には単調で雑用的な仕事を多く頼んでいました。例えば企業のウエブサイトを手当たり次第に見て、特定のカテゴリーの企業を毎日何百社もリストアップするといった仕事です。他の多くのアルバイトはその仕事を嫌がっていたのですが、彼は文句を言うこともなく楽しそうにやっていました。不思議に思って聞いてみると、「ボクは将来マーケティングの仕事につこうと思っているので、色々な企業のウエブサイトを見て回るのが仕事だなんて、本当にラッキーです」とのことでした。
彼は現在、某大手外資系のマーケティング担当として、大活躍しています。他にも例をあげれば切りがないのですが、要はどのような環境、仕事であろうと、結局はその人次第、考え方次第だということです。得られる情報には限りがありますから、「本当に良い会社」を「選んで」入社するというのは非常に難しいことです。それよりも、何かの縁で入社したからには腹を決めて、その仕事を楽しみ、将来のために無我夢中で必死に働く、そういう態度が道を開くのだと思います。
せっかく海外で多様な価値観に触れたわけですから、既存の日本社会の価値観に囚われず、ぜひ自分なりの価値観を持ち、自分を活かせる会社に入り、ハードワークを楽しんで下さい。みなさんの活躍を、心よりお祈りしております!
●本社・人材開発研究所
〒145-0073 東京都大田区北嶺町32-4
TEL:03-5499-4521 FAX:03-5499-4170
●自由が丘オフィス
〒152-0035 東京都目黒区自由が丘1-19-30
TEL:03-5731-0124 FAX:03-3725-9313
●シドニー出張所
9 Valadon Place Bella Vista NSW 2153 Australia