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ベリタス・コンサルティング株式会社
代表取締役社長
坂尾 晃司
Koji Sakao
1989年東京大学法学部卒、(株)リクルート入社。組織人事コンサルティング室を経て独立、2000年ベリタス・コンサルティング(株)設立。組織・人事領域を中心とした経営コンサルティング活動を行っている。
代表取締役社長
坂尾 晃司
Koji Sakao
1989年東京大学法学部卒、(株)リクルート入社。組織人事コンサルティング室を経て独立、2000年ベリタス・コンサルティング(株)設立。組織・人事領域を中心とした経営コンサルティング活動を行っている。
通常の国内学生ですら内定切りなどを受ける状況下、
就職活動においてハンディのある海外留学生は
どのような視点を持って就職活動を行うべきなのか?
就職活動においてハンディのある海外留学生は
どのような視点を持って就職活動を行うべきなのか?
みなさん知っての通り、ここ数ヶ月で雇用環境は大きく変わってしまいました。派遣切りにとどまらず、正社員の削減などの報道も相次いでいます。国内の学生ですら内定切りを受ける状況下、就職活動においてハンディのある海外留学生は、どのような視点を持って就職活動を行うべきなのでしょうか?
まず、みなさんは現時点で「どのような基準」を持って企業を探そうと考えているでしょうか?国内の学生では、「大手であること」「安定していること」などを企業選択の上で重視する、と答える人が急激に増えています。もしかすると、みなさんの中にも同じように考えている人が多いかもしれないですね。
はっきり言ってしまいましょう。そのような考えで就職活動を行っている限り、未来は暗いと思ってください。まず、本当に「安定した大手」企業など、世の中にほとんど存在しません。世界的大企業ですら、大幅な赤字に苦しみ、人員削減に取り組んでいるのです。破綻したリーマン・ブラザーズなど、昨年まで東大生の就職先として大人気だったのですから、外面から実態を判断することなど出来ないと思った方がよいでしょう。
また、仮に「安定した大手企業」に就職できたとしても、そういった企業で社員には何が求められるでしょうか?バイタリティーを活かした挑戦心や、リスクを取る冒険心ではなさそうですね。多くの場合、既存の組織や風土に順応する素直さや従順さの方が重視されます。こういった要素にかけては、国内の学生の方がみなさんより上手でしょう。
あるいは、「この環境でも成長している会社」を選びたくなるのも人情です。しかしそういった会社はごく少数ですし、恐ろしい競争倍率ですね。入社できたところで激烈な競争ですから、評価してもらうのは非常に険しい道のりでしょう。
せっかく日本を飛び出して留学し、「平凡の殻」を破ったのですから、常識に囚われず発想しましょう。例えば、「自分を使い倒してくれる会社」を選ぶのです。どの道、ここしばらくの間は「楽な仕事で高い給料」など期待できません。だったら、厳しい環境にあえて身をおいて猛烈に仕事して自分を鍛え、いずれ必ず来る上昇の時代に飛躍できる力を蓄えるべきです。
ひとつのヒントは、「あえて苦しんでいる業種を選ぶ」という考え方です。不動産や流通、産業機械メーカーなどはその例でしょうが、解散してしまわない限り、企業は絶対に人が必要です。苦しい時期に、「安い給料でいいから死ぬほど働かせて欲しい」というスタンスで入社すれば、絶対に大事にされます。競争相手も少ないですから、成果をあげれば評価されやすくなります。何よりも、苦しい時代を乗り越えて生き残ることが出来たら、輝かしい未来が待っています。
これまでの常識が通用しないこの時代、固定観念や先入観を捨てて、リスクを取る気概を持って就職活動に臨んでください。
URL: http://www.veritas-consulting.co.jp/
●本社・人材開発研究所
〒145-0073 東京都大田区北嶺町32-4
TEL:03-5499-4521 FAX:03-5499-4170
●自由が丘オフィス
〒152-0035 東京都目黒区自由が丘1-19-30
TEL:03-5731-0124 FAX:03-3725-9313
●シドニー出張所
9 Valadon Place Bella Vista NSW 2153 Australia
まず、みなさんは現時点で「どのような基準」を持って企業を探そうと考えているでしょうか?国内の学生では、「大手であること」「安定していること」などを企業選択の上で重視する、と答える人が急激に増えています。もしかすると、みなさんの中にも同じように考えている人が多いかもしれないですね。
はっきり言ってしまいましょう。そのような考えで就職活動を行っている限り、未来は暗いと思ってください。まず、本当に「安定した大手」企業など、世の中にほとんど存在しません。世界的大企業ですら、大幅な赤字に苦しみ、人員削減に取り組んでいるのです。破綻したリーマン・ブラザーズなど、昨年まで東大生の就職先として大人気だったのですから、外面から実態を判断することなど出来ないと思った方がよいでしょう。
また、仮に「安定した大手企業」に就職できたとしても、そういった企業で社員には何が求められるでしょうか?バイタリティーを活かした挑戦心や、リスクを取る冒険心ではなさそうですね。多くの場合、既存の組織や風土に順応する素直さや従順さの方が重視されます。こういった要素にかけては、国内の学生の方がみなさんより上手でしょう。
あるいは、「この環境でも成長している会社」を選びたくなるのも人情です。しかしそういった会社はごく少数ですし、恐ろしい競争倍率ですね。入社できたところで激烈な競争ですから、評価してもらうのは非常に険しい道のりでしょう。
せっかく日本を飛び出して留学し、「平凡の殻」を破ったのですから、常識に囚われず発想しましょう。例えば、「自分を使い倒してくれる会社」を選ぶのです。どの道、ここしばらくの間は「楽な仕事で高い給料」など期待できません。だったら、厳しい環境にあえて身をおいて猛烈に仕事して自分を鍛え、いずれ必ず来る上昇の時代に飛躍できる力を蓄えるべきです。
ひとつのヒントは、「あえて苦しんでいる業種を選ぶ」という考え方です。不動産や流通、産業機械メーカーなどはその例でしょうが、解散してしまわない限り、企業は絶対に人が必要です。苦しい時期に、「安い給料でいいから死ぬほど働かせて欲しい」というスタンスで入社すれば、絶対に大事にされます。競争相手も少ないですから、成果をあげれば評価されやすくなります。何よりも、苦しい時代を乗り越えて生き残ることが出来たら、輝かしい未来が待っています。
これまでの常識が通用しないこの時代、固定観念や先入観を捨てて、リスクを取る気概を持って就職活動に臨んでください。
●本社・人材開発研究所
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●自由が丘オフィス
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●シドニー出張所
9 Valadon Place Bella Vista NSW 2153 Australia