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- 米国社会におけるキャリアUP方法(4)
100%求職者志向の人材会社
USリマック代表
葉 英禄
YINGLU YEH
92年関西学院大学商学部卒、(株)パソナ入社。
97年よりNCN米国大学機構にて2千名を越える日本人留学生の就職指導を行う。
04年「誰でもなりたい自分がある。」をコンセプトに、100%求職者志向の人材紹介・派遣会社USリマックを設立。
USリマック代表
葉 英禄
YINGLU YEH
92年関西学院大学商学部卒、(株)パソナ入社。
97年よりNCN米国大学機構にて2千名を越える日本人留学生の就職指導を行う。
04年「誰でもなりたい自分がある。」をコンセプトに、100%求職者志向の人材紹介・派遣会社USリマックを設立。
国によって、社会・仕事の仕組みは違います。
アメリカでのキャリアアップの仕方はどのようにしたら良いのだろうか。
「転職」 vs. 「社内プロモーション」
キャリアUPと一言でいっても、その方法は10人いれば10通りのやり方があり、基本的な考え方や仕組みはあるものの、決まったルールはありません。キャリアUPの基本的な考え方と仕組みは、日米を問わず「転職によるキャリアUP」と「社内でのプロモーション(昇格や昇進)」の二つに分けられます。もともと「人」に仕事がつくと考えられている日本では「社内でのプロモーション」が一般的ですが、一方で「仕事」に人がつくアメリカでは、余程の偶然やチャンスがない限り、社内プロモーション(昇格や人事異動)の考え方は基本的に存在しません。例えば、日本では、ある部署のマネージャーが退職することになれば、その部署の中から適切な人材を選んでマネージャーに昇格させたり、他の部署から人を異動させてマネージャーに就任させるのが普通です。つまり、まず社内から人材を調達することを考えます。ところが米国では、当然のごとく外部からマネージャーを募集し、マネージャーとしての職務を遂行できる人を採用します。この違いは、日本とアメリカの求人情報にも現れています。日本の求人は「幹部候補」や「正社員」といった曖昧な募集が多いのに対し、アメリカでは「HR Manager」、「Marketing/ Sales」、「Mechanical Engineer」といったように、具体的なポジション名が必ず求人欄に並びます。また、日本では、ある部署の業績が悪くなり、その部署を閉鎖することになった場合には、その部署の社員は他の部署や地域に異動になりますが、アメリカではその部署に所属する社員全員がレイオフ(解雇)になるのが普通です。「人」に仕事がつく日本では、仕事がなくなった場合でも、会社側は「人」に仕事をつけているので、別の部署や地域での仕事を与えます。ところが、「仕事」に人がつくアメリカでは、その仕事がなくなれば、その仕事についている人もなくしてしまうのです。このような事情からも、米国社会におけるキャリアUPは、「転職」によって「仕事」に人がついていくことを大前提に考えなければなりません。つまり、常により高いレベルの仕事を見つけ、転職し続けることが重要なのです。
また、知識、能力、そして経験を重視して即戦力を採用するアメリカでは、「なりたい自分」というゴール達成に向けて、どのようなキャリアパス(路線)でキャリアUPをするかを計画することがとても大切です。キャリアUPの途中で「なりたい自分(キャリアゴール)」を変更すれば、新たなキャリアパス(路線)を見定め、最初からキャリアUPを開始しなくてはなりません。そうなれば当然、新しい分野でのお仕事になるので、レベル的にも処遇面でも低いところから始めることになります。従って、米国社会においては、できるだけ早い時点で「なりたい自分」に向けて戦略的に転職を始めることと、キャリアパスの変更は極力避けることが不可欠なのです。
USリマックHP E-mail: personnel@usremac.com
カリフォルニアオフィス:310-474-4886
テキサスオフィス:713-541-4478 アラバマオフィス:256-520-1030
USリマック ノースカロライナオフィス開設のお知らせ
USリマックは、2月2日に、新たな拠点としてノースカロライナオフィスを開設することとなりましので、下記の通りお知らせ致します。
住所: 801 Tinkerbell Road, Chapell Hill, NC 27517
電話: 919-215-4665
E-mail: nc@usremac.com