最近の学生は「衣食住」の話が多い。「衣食住」とは現実的であり、“安定”を示すものである。山近氏が日本ベンチャー大學を通して学生に伝えたいこと。それは、もっと、もっと、アツく、夢や未来や志を持つこと。将来、仕事観と人生観を楽しめる人間に成長するために必要な、アツいパッションを伝えたいのだと言う。

パッション

　「どうやってモチベーションを上げ続けられるのですか？」
　学生によく聞かれる質問です。私はモチベーションと言わずに、〝パッション〟と言え！ と、よく言います（笑）。モチベーションは、ちよっとしたことで、上下するが、パッションは、ちょっとや、そっとでは動じない強い心。私は、そう思っています。

　先日、安曇野という長野の高原ホテルで、経営者の勉強会・合宿に参加させていただきました。そこで、私が見たものは、全国の経営者達のパッション・アイ（目）ズです。私は、主催者の鞄もちをしていました。実は、これ、年に一度の恒例としているんです。私のような、捻くれ経営者は、時に、こういう下っ端体験をしておかないと、すぐに調子にのるからです。主催者の側から、経営者の目を見ました。私が学内で講演する時とは、まるで違う目です。正直…。
こんな、経営者が、日本を支えているのです。
仕事観と人生観を、楽しんでいる人たちです。
私は、学生たちにパッションを伝えたいです。

　最近、感じるのは、学生は「衣食住の話」が多いな…ということ。成長している経営者は、ほとんど「衣食住の話」が出ません。
　少し極論かもしれませんが、衣食住とは〝安定〟を示すもの。現実的です。アツさとは正反対です。もっと、もっと、〝夢〟や〝未来〟や〝志〟を学生と語りたいですね!

使命感×仕事観（成長感＋存在感）＝人生観」

　これは、私の持論の方程式です。人は、軽く、「私の人生観」とか言います。特に、学生の人生観など、もうすべりまくりの上っ面で、いったい何を言っているのかわかりません。むしろ、「私は仕事してみないと、そんなものは、まだ感じられません！」と言われたほうが、よいです。
　だからこそ、仕事、いえ、〝志〟事を、彼らにプレゼントしたいのです。おもろいのをです。そして、その〝志〟事を確実に見つけ、好きになるための人間力を、日本ベンチャー大學という日本史上、初めての形態で、力つけてやります。